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ちょっとだけ(瀧村 有子)


なっちゃんのうちに、あかちゃんがやってきました。

お姉さんになったなっちゃん。 赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんをみて、 なっちゃんは”ちょっとだけ”色々なことを自分でやってみようとします。

牛乳をコップについだり、着替えのボタンをとめたり、髪を結んだり。

どれもうまくはできないけれど、”ちょっとだけ”成功しました。

でも、眠くなったなっちゃん。お母さんにお願いをしました。 「ママ、”ちょっとだけ”だっこして・・・」

息子の保育園の先生が、クラス懇談会のときに紹介してくれた本です。

息子のクラスは、大半の子にすでに兄弟姉妹がいます。 2人。3人。最近あかちゃんが産まれた子も数名。

お兄さん、お姉さんになることで感じる、上の子の切なさ。 我慢をさせてしまっているな、という親の思い。

そういう気持ちを、みんな何かしらもっているのでしょう。 共感して涙したお母さんも多かったようです。

ママ友達に話を聞くと、下の子が産まれたときの、上の子の反応は様々。

かわいくて、ちょっかいを出しすぎてしまい、赤ちゃんを泣かせてしまう子。

ママをとられたという思いから、ついついちょっといじわるをしてしまう子。

口には出さないけれど、何となく情緒が不安定になる子。

今までできたことが、「ぼくにはできない!」、と赤ちゃん返りをする子。

初めての兄弟姉妹。今まで独占していたパパ・ママが急にとられてしまったような、そんな気持ちになるのでしょうね。

我が家も来年兄弟が増える予定です。 息子は大きくなっていく母親のお腹をみて、楽しみでありながらもなんとなく不安な様子。

そのせいか、最近何をするにしても「ママじゃなきゃいやだ」 と言うことが多くなりました。

今はできるだけその気持ちに寄り添って、不安をなくしてあげられればと思っています。

なっちゃんが、”ちょっとだけ” 牛乳を自分でついだとき、 あまりうまくいかず、机の上に牛乳がびしゃびしゃとこぼれてしまいます。

母親に余裕がないと、「なんでこぼしちゃったの!牛乳ほしいならママに言いなさい!」 なんて・・・鬼の形相で言ってしまいそう。

でも、きっとこの絵本の中のお母さんは、やさしく受け止めてあげたんだろうな。

時々この本を見返しながら、息子も、母も、赤ちゃんも、父も。みんなで協力して、成長していければと思っています。