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あかちゃんの心肺蘇生法(その4:最近の保育現場)


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あかちゃんの心肺蘇生法(その3:実習)の続きです。緊張感のある実習の後は、パネルディスカッションが行われました。

この記事は連載の一部です

パネルディスカッションの参加者

  • 救命救急の最前線に立つ、小児医療センターの部長医師
  • 地域医療として親子に接する、小児科医
  • 毎日の保育に携わる、保育園園長

保育園での心肺停止

乳児の心肺停止の80%が自宅で発生、と以前に書きました。 しかし、これは2002年の統計。

その当時に比べると、1歳未満の乳児の保育園の入園率がずいぶん上がっており、 保育園で発生するケースも増えてきているとのこと。

預ける親としても知っておく事実だと思いました。

アレルギーの複雑化

特にパネルディスカッションで話題がふくらんだのはアレルギーのことでした。

集中治療室部長(進行役)
「アレルギーをもつ子どもは増えているように見えるが、実際はどうか?」

保育園園長
「食べ物、アトピー、ぜんそく。全体の1割くらいいる印象。」

小児科医
「アレルギーの有無や種類が、より早くわかるようになったということもあるが 、小児科医から見ても、近年増えている。

保育園園長
「最近は医療の発達により、おなじアレルギーでも段階がいくつかに分かれている。卵の場合でも、「つなぎで使うならOK」、「白身のみならOK」、など。1人1人違うため 、除去の対応がとても難しい。 保育園の給食現場では、それに加えて離乳食も段階別であるため、 本当にいろいろな配慮が必要である。」

小児科医
「血液検査でアレルギー数字が少しでも出ると、過剰な制限をしてしまっている場合もある。アレルギーは体調によっても異なるので、一律でダメということではなく、柔軟に試していけることが理想。」

アレルギーは、時に生命の危険にもかかわる非常に重要な課題です。

親としては、アレルギー反応が出た食べ物でも、可能調理法があるのであれば、できるだけ食べさせてあげたい。

保育園でも、できるだけその思いに答えようとしてくださっている。それもよくわかります。

ただ、それほど広さのない給食室で、人がおこなうことです。あまりに細かい対応が多くなると現場が混乱するのも想像できます。

保護者としてもそのあたりは考慮しつつ、 保育園の先生方と、お互いに意見を出し合いながら、 よりよい形にしていくしかないと思いました。

講師となってくださった先生方はもちろん、 参加した市民の皆さんもとても熱心で、会場はいい緊張感に包まれていました。

子どもたちのことを真剣に考える大人が、この日集まっただけでもこんなにいるんだ。そう思うと心強い気持ちになります。

また機会を見つけて、参加していきたいと思います!

この記事は連載の一部です