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情熱のデザイン


今週、第7回キッズデザイン賞受賞記念シンポジウムに参加してきました。

キッズデザイン賞の総括、上位賞の紹介があり、
上位賞については、担当者が開発ストーリーをプレゼンテーションしてくださいました。

今回の最優秀賞である内閣総理大臣賞はこちら「触れる地球」です。
ちきゅう

株式会社JVCケンウッド、NPO法人Earth Literacy Programが
共同開発をした、次世代デジタル地球儀。

この「触れる地球」は、内側から映像を投影する地球儀。
実際に、手でまわす操作感で、ほぼリアルタイムの地球環境情報を
直感的に感じることができます。

一番のテーマは「地球リテラシーを養う」、ということだそうで、
日本が中心の平面地図ではなく上下左右、動かすことにより世界基準で地球を
みることができるのもポイント。

さらにさらに、一般的な地球儀にある国の情報のみならず、
雲の状態、天気図、台風や津波の発生過程、大気汚染や砂漠化が進行する様子、
渡り鳥のルート、ザトウクジラの回游、プランクトンの発生の様子なども
インターネット接続環境であれば、ほぼリアルタイムで見ることができ、
それぞれの情報をレイヤー(重ねて)表示することもできます。

それにより、「プランクトンを追い求めて、ザトウクジラが回游している」
というような動きもわかるのです。

これは面白いですね〜〜〜〜〜

インタラクティブ(双方向的)なツールとしてつかえ、
国に情報を紐づけて、モニターに表示させることもできるそうですから、
学校の授業でも大活躍しそうです。

そして、子どもたちに使いやすいサイズ、目線を考えた高さ、
使うシーンを考えた稼働性のよさなど、使う人のことをよく考えた
すばらしいデザインでした。最優秀賞、納得です。

これ、、欲しい!とすぐに思いましたが、
さすがにまだ一般家庭が買える段階ではないようで、
400万円くらいだそうです。
もう2〜3年くらいで3万円くらいで買えるようにならないかしら、、、
と個人的には夢を抱いております。

受賞プレゼンテーションでも私は非常に感動しました。
担当者の方が本当に生き生きと、楽しそうにプレゼンをされているのです。

この触れる地球を子どもたちに活用してもらいたい、
こんな子どもたちを育みたい、そういった熱い想いが伝わってきました。

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その他の受賞作品で印象に残ったのは、タイガー魔法瓶の蒸気レス電気ケトル
便利な印象の電気ケトルですが、一般的なものは倒れたら熱湯がこぼれたり
側面が高温になったり意外と危険が多い。
徹底的に使う人の立場にたって、安心して使える「蒸気レス」の電気ケトルを開発されました。

タイガー魔法瓶といえば、大手の老舗ですが、
業界の安全基準を牽引するためにも、という思いで毎年改良を加えているという姿が印象的でした。

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それから、NHKEテレで放送している「デザインあ」。
デザインマインドに触れる最初の一歩としての「あ」というコンセプトが全体に貫かれていること、
50秒のコーナーにまる2日をかけて撮影をするという妥協のなさ。
子どもにこそいいものを、と一流のプロたちが奮闘すること、すばらしいです。

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あまりに長くなりそうなので、このあたりで割愛しますが、

商品をつくったり販売したりするからには、売れないことには成り立たない。
ただ「売れる商品」ということばかりを考えているのはなんだかつまらないですよね。
第一、つかう人のことを考えていない商品は売れるはずもありません。

つかう人のことを真剣に考え、「こうつかってもらいたい」「こうなってほしい」
という想いと情熱が注がれたデザインというのは、やはり心動かすものがあると思いました。

もちろん、つくる過程では楽しいことばかりじゃないはずです。
でも、つくる人も真剣だからこそキラキラと充実感にあふれ楽しんでいる。
ものづくりはこうありたいものだ、と思いました。

ちなみに冒頭でお話をした「触れる地球」は、国立科学博物館や日本科学未来館など、
実際に体感できるところもいくつかあるようです