ふしぎなたけのこ(松野 正子)


保育園の玄関には、絵本の貸し出し棚があります。市立図書館の協力を仰ぎ、実現しました。

これがとても便利。我が家の絵本生活が潤います。

図書館は保育園のすぐ近く。でも、お迎えのあとに寄るのは大変。

ご飯の支度をしないといけないし、図書館に行くと子どもはなかなか帰りたがらない。

だから、保育園で借りたり返したりできるのが、本当にありがたいのです。

本は保護者会の図書委員がセレクトします。それがとても新鮮。自分では選ばないようなものに目がつき、絵本の新しい魅力に気づきます。

今回ご紹介する絵本は、息子が貸し出し棚から選んだもの。私ははじめピンとこなかったのですが、読み進めるうちに、魅力を感じた良書です。

ふしぎなたけのこ(こどものとも絵本)

ふしぎなたけのこ(こどものとも絵本)

やまのおくのおくのおくに住む、「たろ」。

今日はたろの誕生日。お母さんに言われてごちそうのタケノコをとりに山にでかけました。

すると、たけのこがぐんぐんぐんぐん伸びてきて、たろは空高くつれていかれてしまいます。

村人総動員で、たろを助けるためにタケノコを切ります。すると、なが〜いタケノコがゆっくりと倒れていきました。

とにかく長いそのタケノコ。 村人たちは、たけやぶをこえまつばやしをこえ、どんどんどんどん進んでいきます。

そして、その先にあったものは?

果てしなくのびるタケノコ。 現実にはありえない設定です。そのあり得ない設定の中で、登場人物のみんながみんな、とても真面目。

そして、絵本の作者も、その真面目さを真面目に表現している。そんな印象を持ちました。

だから、この奇想天外な話に引き込まれるし、 読み終わったあとも余韻にひたれるのだと思います。

子どもの昔話はいつだって奇想天外。桃太郎だって、大きな桃もから赤ちゃんが生まれるのですもんね。

その突飛な設定を真面目に受け止めるのが子ども。だからどこまでも想像力を伸ばしていける。

子どものものだからといって、子どもだましに手を抜いていたら、それは見破られます。遊びこそ真剣に、ということを改めて感じました。

この絵本は、1966年発刊。長く愛されてきた作品です。

対象年齢は4歳ごろからということですが、3歳の息子でも飽きずに喜んで読めました。 小学生が読んでも楽しめる一冊だと思います。

イラストは、瀬川康男さん。松谷みよ子さんの「いないいないばあ」のイラストの方です。

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

こちらは、生後半年くらいから楽しめる、あかちゃんの絵本です。