しょうぼうじどうしゃじぷた(渡辺茂男)


渡辺茂男さん&山本忠敬さんがタッグをくんだ、1966年初版の名作。

じぷたはちいさい消防車。

消防署ではみそっかすの扱い。

頼りにされる他の消防車や救急車をうらやましく思っていました。

でも小さいじぷただからこそ活躍できる場所があり・・・。

この絵本の素晴らしいところは、 漫画タッチの絵ではないのに、乗り物一台一台が表情豊かなこと。

よく車を正面から見て、『顔がいいね』などと言ったりします。

この絵本は、まさにライトが目のように見えて、生き生きとした乗り物たちの世界が描かれています。

それから、言葉のテンポのよさ。 これはいい絵本に共通していえることですが、この本は特にテンポ、調子がいい。

読んでいると、自分が売れっ子実演販売員になって、「さあさあよってらっしゃいみてらっしゃい!」と、人をあつめたくなる。そんな気持ちにさせてくれます。

花形車両の3台に対して、自分がみすぼらしく感じるじぷた。 とても人間味あふれる感情に共感できます。

そんなじぷたが最後に活躍する物語。読み終えたあとは爽快な気分になります。 小さいながらも懸命に取り組む姿がかっこいい。

そして、チャンスは確実につかまないとね、、と考えさせられたりもします。

乗り物が登場する絵本は、男の子の人気が高いですが、この絵本も息子のお気に入りになりました。

2歳くらいの男の子におすすめです。