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めっきらもっきらどおんどん:長谷川摂子


めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)

めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)

一緒に遊ぶ友達を探して、お社までやってきたかんた。
でも誰もいない。
しゃくだから大声でめちゃくちゃの歌を歌った。
すると、ご親睦の根元から声が。
ユニークな3人のばけものたちとのお話です。

タイトルにもある「めっきらもっきらどおんどん」。
たしかにめちゃくちゃな言葉ですね。
だけど、なぜか耳にのこる。

息子も4行にもわたるめちゃくちゃな歌をすっかり暗記してしまいました。

この本は迫力とスピード感があります。
ページをめくると「わ!」とびっくりしてしまう絶妙なアングルの絵。
ばけもの3人は怖い雰囲気を漂わせながらもとてもかわいらしくてユニーク。
それぞれの個性もはっきりしたキャラクターなので
読み聞かせで声色を変えやすく、小さな子でも理解しやすいお話だと思います。

長谷川摂子さんは、以前ご紹介したことがある
「クリスマスのふしぎな箱」
の作者でもあります。

+++

さきほど「声色を変える」について書きましたが、
私が保育士の実技試験を受ける時に読み聞かせや素話の勉強をしたときに、
声色について興味深いことを学びました。

年齢が低い子には、想像しやすいように声色を変えたり
声に強弱をつけたりするとよいが、

年齢が高い子にオーバーに読み聞かせてしまうと、
その子の想像力をかえって阻んでしまうことがあるので、
たんたんと読むほうがよい場合もある。

具体的には5歳くらいになると
色々な経験をしてきた子どもたちは絵本の世界を想像する力があります。
だから読み聞かせをする側が演じることをしなくても、
言葉がしっかりと伝わるように読むことで
物語の世界に引き込まれ、自分の中で集中して世界観に浸れる、ということだと思います。

もちろん、子どもによって個人差や好みはありますし、
物語の内容や読むシチュエーションで違うので一様にそうすべき、ということではありませんが、

こういった段階をふんで、自分で読み、黙読しながらも
物語の世界に旅立てるようになるのでしょうね。

本はいいですね。
どこに行かなくても、どこにでも行ける。