だるまちゃんとてんぐちゃん:かこさとし


だるまちゃんとてんぐちゃん(こどものとも絵本)

だるまちゃんとてんぐちゃん(こどものとも絵本)

1967年発行のかこさとしさんのベストセラー、
「だるまちゃん」シリーズの第一作。

だるまちゃんとてんぐちゃんはとても仲良し。
だるまちゃんは、てんぐちゃんの持っているものが欲しくなります。

うちわ、帽子、くつ・・・

家にかえりだるまどんに「○○がほしいよう」と言うと
だるまどんは、色々な種類の○○を探し出してきてくれます。

でもちょっと違う。だるまちゃんはピンとひらめき、色々なもので代用をしながら「おそろい」を見つけていきます。

このお話のいいところの一つは、一生懸命お揃いを探してきただるまちゃんに
てんぐちゃんが「素敵だね!!」と素直に共感してくれているところ。
まねばかりしないでよ・・・というような小さい器のてんぐちゃんじゃありません!

そして、さらに素敵なところは子どもだましではないディティール。

例えばだるまどんが出す色々な帽子。
羽根がついたもの、シルクハット、麦わら帽子、鉄仮面、紙で折った兜、、、、
軽く30個以上の個性的な帽子が並び、その一つ一つが細やかに描かれています。

最後には、だるまちゃんはてんぐちゃんような立派な「あかい」「はな」が欲しいといいます。
だるまどんは、たくさんの「赤い花」を並べてくれます。
カーネーション、チューリップ、ユリ、、20もの赤い花はすべて実在するであろう花なのです。
(あまり花の名前を知らない私ですが、「これは見たことある!」と思えるものばかり)

そして「はな」は「鼻」の間違いで、と、お話は続くのですが
この「同じ言葉だけど意味が違う」ということもわかりやすくていい。

読みながら毎回私は
「お花と、お鼻(指差して)は同じだけど違うよね、
○○ユーゴくんと、△△ユーゴくん(保育園に同名のお友達がいます)も同じだけど違うもんね〜」
と言っているのですが、最近はその意味もわかっているようです。

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かこさんは東大工学部出身の工学博士、技術士(化学)という理系な経歴の持ち主。

以前ブログでご紹介をした「あなたのいえわたしのいえ」のように、ものの成り立ちを興味深く伝える本や、

たべもののたび (かこさとし・からだの本 2)

たべもののたび (かこさとし・からだの本 2)

のような、からだ不思議などをわかりやすく説明する絵本も多く手がけています。

知識って「お勉強」となると、とたんに詰め込むというイメージになりがちですが
実は子どもにとってこんなにワクワクすることはないですよね。
知的好奇心が刺激される絵本たちだと思います。