子どもの「現在」を肯定する(ずる賢くなってきたなあ、と思ったら)


子どもの「ウソ」。過去にも何度かテーマにしてきました。

2歳くらいのかわいらしい嘘。3歳くらいのちょっとわがままな嘘。そして、4歳を過ぎると、だいぶ複雑な嘘をつくようになります。

自分の長男を観察すると、4歳の嘘は、「バレたら怖いからつく嘘」。

とうとうここまで来たかと感慨深い一方で、不安も少々。

いつまで素直に告白してくれるのか

たとえば次男といっしょに別室で遊んでいて、気にいらないことがあって思わずパンチ。

次男が泣き出すとおろおろして、「なんかいきなり泣き出したよ」と大声で報告する長男。

「どうしたの?」と聞いても、はじめのうちはごまかそうとします。

今はまだ、落ちつくと素直に告白する息子。でも、大きくなるにつれ、最後までしらを切るようになるでしょう。

それもまた成長。頭では理解しているつもりです。一切嘘をつかない親子関係というのも、ちょっと現実的ではありません。

とはいえ、今までは子どもの素直さに甘えていた、親子のコミュニケーション。

子どもの心を開く術を、これから私も身につけていかないと。

子どもの「現在」を肯定する

水島広子さんという精神科医がいます。「対人関係療法」という分野が専門。十年ほど前には衆議院議員も務められた方です。

執筆者としても多作な方ですが、そのひとつに「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」という書籍があります。

元々、自分の子育てとは関係なく手にとった本。でも、とても考えさせられる内容で、今でもときどき再読することがあります。

その中に、このような一節があります。

反抗期の子どもの存在を肯定する、というのはどういうことでしょうか。

それは、成長のために必要なプロセスである反抗期を通っているという「現在」を肯定する、ということです。

(中略)

そのプロセスを肯定するということは、だんだんと、子ども扱いから大人としての扱いに変えていくということなのです。

※p.44〜p.45

幼児から、少年・少女に

自分の子どもに当てはめるなら、「幼児という扱いから、少年・少女としての扱いに変えていく」ということでしょうか。

生まれてからもうすぐ5年。思えば赤ちゃんの延長で長男を考えていたような気もします。それを変える時期にきているのかもしれません。

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とはいえ、なにをしたらいいのか。

ひとつ思うのは、都合のいいときにお兄さん・お姉さん扱い、都合の悪いときには子ども扱い、というのはよくないだろうということ。

自分が子どものころを振り返っても、親からこういう扱いを受けたときが一番腹立たしかったように思います。

しかしこれは親にも覚悟がいる話です。

どんどん口が達者になる子どもと、より正面から向き合っていく。パワーがいります。

半人前のくせに、一人前の顔をして反抗してくる息子。想像すると、微笑ましさと、腹立たしさの両方がまざった不思議な気持ちになります。

でもそうしていくうちに、子どもも、そして親も。本当に一人前になっていくのかもしれません。