「ちょっと待って」と言わない。(コミュニケーションの言葉を変えてみる)


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日々遊びに夢中な息子(4歳)。最近、「ちょっと待って」が増えてきました。

親 :「ご飯だよ」

息子:「ちょっと待って」

親 :「お風呂だよ」

息子:「ちょっと待って」

親 :「寝るよ」

息子:「ちょっと待って」

「ちょっと」ってどれくらい?

なにかに集中して遊ぶのはいいことです。だから親も譲歩して、

「あと何分待つの?」

「あと2分!」

以前はこの流れでOK。しかし、だんだん一筋縄ではいかなくなってきました。

数がかぞえられるようになってきて、「あと37分!」。時間が過ぎても、「まだ◯分経ってない!」。しかもその言い方の乱暴なこと。

とうとう夫が一喝。「もう、『ちょっと待って』は禁止!」。泣きながら約束する息子。

それ以来、本当に言わなくなりました!

ほら、きちんと言えば伝わるんだよ、と自慢げな夫。

これにて一件落着。と思ったのですが…。

ルールはみんな、平等

息子:「ねえ、パパ、あそぼうよ」

パパ:「今、仕事しているからちょっと待って」

息子:「ちょっと待ってって言わない!!」

パパ:「・・・」

その約束は、パパにも当てはまるのでした。変な約束をするから、と笑う私。ところが…。

息子:「ねえ、ママ、こっち来て」

ママ:「今、ご飯の支度しているからちょっと待って」

息子:「ちょっと待ってって言わない!!」

ママ:「・・・」

いつのまにか、家族全員のルールになっていたようです。そして「ちょっと待って」。実は私たち親の口ぐせだったのでした。

「どうするの?」

「いや、まあ、約束しちゃったしなあ…」

しかたなく、親も「ちょっと待って」を禁止中。「ちょっと待って」と言わない生活、かなり大変です。

お互い、譲り合って暮らす

子どもに、「ママ来て」と呼ばれたら、とりあえず行くことにしました。そして、「ママは今やっていることがあるから、向こうに戻るね」と。

もちろん、納得してくれないこともあります。ただ、来てくれた、という最低ラインはクリアしているので、満足感はある様子。すんなり戻らせてくれることも。

すべてが劇的に変わったわけではありません。相変わらず、遊びをやめるのに腰の重い息子。

でも声をかけると、「ちょっと待…ってとは言わないんだった」と、自分なりに消化しようとしています。

コミュニケーションの言葉を変えてみる

親子間のコミュニケーション。そのスタイルは家庭ごとに千差万別。なにが正しくて、なにが間違っているというものでもありません。

ただ、子どもとのつき合い方に課題を感じつつも、なかなか普段、実行に移せない。誰にもあることだと思います。

そんなときに、意図的にコミュニケーションの言葉を変えてみる。

今回のケースは、意図的というよりは強制的でしたが、それでも子どもの動き、けっこう変わるものだなあ、と感じた出来事でした。

そして、子どもだけではなく。元はと言えば親の口ぐせ。親の動きも、すこし変わりました。

「ちょっと待ってね」。それだって大切なコミュニケーション。禁止することが必ずしも正解ではありません。

言葉を固定しないことがポイントだと思います。

しつけは日々の繰り返し。何度も何度も、しつこく言い聞かせる。それは必要なこと。ただし、いつも同じ言葉、同じスタイルではなく、別のやり方に変えてみる。

そして、自分の口ぐせってなんだろう?、とふとしたときに考えてみる。子どもの行動の悩みを打破するヒントが隠されているかもしれません。