フランス子育て日記:浦島太郎と、わらしべ長者(後篇)


前編からの続きです。

フランス子育て日記:浦島太郎と、わらしべ長者(前篇)(リンク

まるで浦島太郎みたいに、亀を助けた主人。でも、庭での放し飼いができないため、この亀を家に連れて帰ることは難しそうです。

その時、ペットショップの店員さんが言いました。

よかったらこの亀、ペットショップで引き取るわよ。その代わりに他の動物を連れて行かない?ウサギとか、魚とか。

ええ?代わりに他の動物をくれるんですか?今度はまさかの、わらしべ長者!

店員さんにそういわれて、ウサギをもらってもいい?と娘がすぐさま迎えに行ったのは。そう、先日この店で一目ぼれしていた茶色のウサギ。つぶらな瞳はきれいな青です。

両手を前にちょこんとそろえて、後ろ足だけで立ち上がる姿が、ピーターラビットみたいでかわいい女の子。

もともと動物を飼うことには賛成だった主人も、いいんじゃない?と快諾。きちんとお世話をすることを子供と約束をして、家に連れて帰ることになりました。

名前は、子供がその場で「ペペ」と命名しました。

初日のぺぺは、室内の床でうまく歩けずにつるつる滑ってしまったり、家中をくんくん探検して回ったり。でも人見知りしない性格のようで、子供の膝に乗って手をペロペロなめて甘えます。

そして2日めからは、もうすっかり家族の一員の貫録でした。

ウサギって、やわらかくてあたたかくて、とってもふわふわ。触っていると、優しい気持ちになります。

その後、旅先からナントの自宅へも一緒に帰宅しました。1か月が過ぎ、子供とペペは仲良く過ごしています。

生き物が増えるって、責任が増えること。お水がないから入れてあげなきゃ、とか。外に出たいって言ってるよ、一緒に遊んであげるね、とか。

もの言わぬウサギですが、ペペの様子をよく気にしてお世話している姿に、子供の成長を見ることができて、うれしいです。

ペペも、リラックスして暮らしている様子。とにかくよく食べるので、うちに来てからちょっと太ったみたい。でもペペ、お願いだから私の観葉植物は食べないでね。

動物のいる暮らしを、これから楽しんで行きたいと思います。

そうそう、亀を助けた主人のもとに、竜宮城からの使者は来ませんでしたとさ。残念なような、ほっとしたような。フランスで日本の昔話を思い出した、ひと夏の出来事でした。

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