パパが宇宙をみせてくれた(ウルフ・スタルク)


パパが宇宙をみせてくれた

パパが宇宙をみせてくれた

「宇宙をみせにつれていってあげよう」と、パパ。ウルフ少年は「???」

二人でお散歩。手をつなぎ、非常食のチューインガムを買って。あたりが暗くなる頃、ついたところは丘の上。

石の上をはうカタツムリ、風にゆれるひょろ長い草、アザミの花。そして空を見上げるパパ。

パパが見せてくれたのは、空いっぱいにまたたく星でした。

パパと子どもの本

パパがとにかく一生懸命。息子に素晴らしいものを見せてあげたいという姿には、気負いすら感じます。そして、ひとつひとつの言葉がとても丁寧であたたかい。

宇宙って何?と聞くウルフに答えたこの言葉が印象的。

「この世界ぜんぶさ。そこには、すべてのものがあるんだ」

対して、息子のウルフ。幼いウルフには、最初、パパが伝えたかった宇宙のロマンがうまく感じられなかった様子。パパに気遣って言葉を選ぶシーンも。

でも、パパとのふたりの時間を最高に楽しみ、そして強く心に残った宇宙への旅だったように思います。

後半、星を見上げるのに夢中になったが、「あるもの」を踏んでしまいます。ロマンの中にいたパパが、現実に引き戻されるちょっとかっこ悪い姿に、多いに共感を覚えます。

4歳息子はこのシーンでいつも大笑い!

父子二人の時間は、母子とはまた違った特別なものだな、と感じる1冊。パパの読み聞かせにぴったり。

たんたんとしたストーリーで、最初はなんてことない本のように思えましたが、読めば読むほどいい本だなと思えるスルメのような本。

もういない、ここにあるもの

「星のなかには、もう存在していないものもあるんだ。もう消えてしまったものも」

パパの言葉です。

今見えている星の光は、何百万年も前の光かもしれない。光が私たちの目に届くまでの間に、その星は消えてなくなっているかもしれない。

宇宙は不思議ですね。

実はこの本は、実家の両親からのプレゼント。長男が最近宇宙にはまっていることを知って選んでくれました(リンク)。孫への愛を感じます^^。4歳くらいから小学生まで楽しめる絵本です。

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  • あな:谷川俊太郎(リンク