おれはティラノサウルスだ(宮西達也)


おれはティラノサウルスだ (絵本の時間)

おれはティラノサウルスだ (絵本の時間)

深い、愛のつまった恐竜シリーズ

むかしむかし。プテラノドンのあかちゃんが生まれ、大事に育てられました。

おとうさんには強さを、おかあさんには優しさを教わり、子は成長します。親は涙をながしながら独り立ちのために、まだ小さなこの子が寝ているところを去ります。

1人になった子。自分を狙ってきたティラノサウルスが、崖から落ちてケガをします。目も見えなくなった彼をほおってはおけず、「おれは、ティラノサウルスだ」とウソをついて看病をすることに…。

宮西達也さん作、人気のティラノサウルスシリーズ(2014年現在・全12冊)の2つ目の作品。

この本のメインテーマは、プテラノドンの子とティラのサウルスの友情。でも、おそらくサブテーマのプテラノドンの親子のつながりにも考えさせられるものがあります。

一人になって泣きつかれて寝てしまう。それほど寂しかったプテラノドンの子。それでも、折々で父母の言葉や行動を思い出し、自分で考え、自分の力で生きていくのです。

子どもは子どもなりに、理解する

夫と私、考えが違うことも多々。以前は、父母のいうことは一貫しているべき、と思っていました。

もちろん、根っこの部分はそうあるべき。でも、相違があればお互いを認めた上で、それぞれを伝えれば。子どもは考え・咀嚼し、思い出してくれるのかな。最近はそう思います。

そういった、親の視点でも楽しく読める一冊。

38ページほどあり、字の分量も多め。1度読むと満足感が高い。3歳くらいから読めます。5歳くらいになると、このシリーズを読んで涙する子もいるようです。

このシリーズはどれも読み応えがあり、おすすめです!