きょうだいのいる暮らし:えこひいき


この記事は、「あさこ」さんによる「きょうだいのいる暮らし」シリーズ連載(全4回更新)です。

始まりました、兄弟喧嘩

今日も兄弟喧嘩。今日もっていうか、毎日、毎時間、毎分のペース。

弟くんの泣き声と兄の怒り声。聞いている私はイライラ。「どちらが悪いか」を決めて喧嘩を終わりにしようとしてしまいます。

でも、これってダメなんだそうです。

喧嘩を複雑にしているのは、誰?

親としては、子どもたちの言い分を聞いて、その都度公平に判断して…なんて思ってるんですが。親が介入したとたん、喧嘩の目的が「パパママはどっちの味方になってくれるか」になってしまうそう。

そうですよね。喧嘩の内容なんて、ほんとどうでもいいようなことばかり。本人たちだって喧嘩した5分後には何もなかったようにまた遊び始めていたり…。

兄弟げんか

親があれこれ理由づけして決着をつけさせる方が喧嘩を複雑にしているのかもしれません。

兄弟って、唯一「ごめんね」がなくても仲直りできる存在なんですよね。

喧嘩の内容でどちらかが泣いたり、どうしても納得できず不満がたまっている時には気持ちを聞いて受け止める。親ができることはそれくらい。

お兄ちゃんの不満

ただ、ひとつ気をつけなくてはいけないことが。それはお兄ちゃんが我慢するケースが多くなりがちなこと。

泣くのはいつも弟で、弟に「そうか、嫌だったんだね」と寄り添ってばかりいると、お兄ちゃんにとっては「いつも弟の味方ばかり…」という気持ちがたまってしまいます。

先日、突然お兄ちゃんが泣きだして驚いたことがありました。理由を聞くと「そおくんばっかりいいことがあって…」と。お兄ちゃんの中で、いくつかの小さな不満がたまった結果でした。

そんな気持ちでいたなんてちっとも気づかなかった私と夫。お兄ちゃんの気持ちを受け止めつつ、「そおくんには内緒だよ」といって、いくつかの特別を用意しました。

特別といっても大したものじゃありません。「お水」と言って二人に渡すコップの中身をお兄ちゃんだけサイダーにしてあげたり。夕御飯のメニューをお兄ちゃんの好きなものにしてあげたり。

えこひいき

そのちょっとの特別=「えこひいき」がお兄ちゃんの気持ちを満たし、納得させたようでした。

えこひいきはダメ?

「えこひいき」はいけない、とよく聞きますよね。でも、関わり方によってはむしろどんどん活用した方がいいようです。

優秀な保育士さん、幼稚園の先生ほど、上手に一人一人を「えこひいき」して保育するといいます。

弟がいないところでは、「お兄ちゃんだから、特別だよ」。お兄ちゃんがいないところでは、弟を思い切り甘やかす。

そんな「えこひいき」が、「自分は愛されてるんだ」という安心感を育て、信頼感・自己肯定感を育むんですね。

兄弟子育て。

子どもたちの気持ちを満たしてあげらてないかも…と思ったら、「えこひいき」どんどんしてあげたいですね。

 

執筆者あさこさんのプロフィール

東京都在住。幼児教材編集者・幼稚園教諭として勤務の経験をもつ。5歳男児さくちゃん・2歳男児そおくん・0歳女児(4月末に出産したばかり!)のきょうだいの母。[出産前に執筆。]

この記事は、「あさこ」さんによる「きょうだいのいる暮らし」シリーズ連載(全4回更新)です。